鍼灸師の皆さん
こんな経験ありませんか?
・患者さんが膝の痛みを訴え、それに対してレッグエクステンションをするが痛みが取れない
・スクワットをやってみるが、逆に腰痛になってしまう
などなど
私も上記のような経験をしてました・・・
そんな中、動作に着目した研修会に参加しました
すると
全体は部分の総和ではない
ハッ!!!
と気付かされました
膝前十字靭帯損傷では、ずっと膝に着目していましたが、動作を行っているのは人間
動作は全体をとらえることで、見えてくる部分が180度変わりました
joint by joint アプローチ

上の図のようにカラダの関節にはそれぞれ、動くことに得意な関節(Mobility Joint)と安定性に特化した関節(Stability Joint)が、サンドイッチされているように交互になっています(様々な異論はあると思いますが・・・)
大まかにこの役割が破綻した時に、傷害が発生します
例えば腰痛
腰椎の関節運動は屈曲・伸展に可動域を有しています
逆に回旋は得意ではありません
痛みが出ている動作は、身体をひねった時に多くありませんか?
それはつまり、本来有している能力以上の要求があった場合、『痛み』として現れます
人間の世界でいうと『加害者』ではなく『被害者』なワケです
では『加害者』は?
実は『加害者』は近くにいることが多いです
腰痛の場合は、胸椎や股関節の動きが悪い人に多く見られます
こんな人に対してのトレーニングは腹筋をするのではなく
まずは胸椎や股関節の可動性を高めるようなエクササイズを行うことが必要になると思います
臨床のヒントとして、そのようなことに着目して、動きを捉えてることも必要かもしれません
痛みとモーターコントロール
動作を見ていく上で、おかしい動作が『痛み』によってできないのか、『モーターコントロール』によってできないのかは、動作をみる上では重要です
例えば、膝を痛めた患者さんは、膝を曲げずに歩いていることが多いです
モーターコントロールとは『動作パターン内での姿勢制御』のことです
簡単にいうと、腕をあげる時などの身体全体の安定性のことを言います
足首を捻挫すると、足首を固定して歩きます
これは始めは『痛い』から患部を保護するために『足首を固定する』という戦略をとり
痛くないように歩行しようとします
当然です、足首が動くと痛みが出ますからね
しかし、足首の痛みが取れても歩き方が不自然な人はいませんか?
これは痛みによってできた異常な動作パターン、つまりモーターコントロールの異常と考えます
まずはベッド上で足関節が背屈するかをチェックします
次に、片膝立ちで前に体重をかけられるかをチェックします
足関節背屈の可動域があるのに、歩行では背屈が見られない時には
部分荷重下での足関節背屈のエクササイズを行います
ランジ動作の踏み込みのようなエクササイズですね
『痛み』だけでなく『モーターコントロール』にもアプローチしていくと、動作が改善していくと思います
よかったら日頃の臨床で活用してみてください
参考文献
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ムーブメント ファンクショナルムーブメントシステム [ グレイ・クック ]
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